記事は e-Fight【イーファイト】より抜粋
修斗
『プロフェッショナル修斗公式戦 PROFESSIONAL SHOOTO 2022 Vol.7』
2022年11月27日(日)東京・後楽園ホール
▼セミファイナル(第9試合) 環太平洋バンタム級チャンピオンシップ5分3R
●石井逸人(TRIBE TOKYO MMA/王者・初防衛戦)
判定1-2 ※27-30、29-28、28-29
〇藤井伸樹(ALLIANCE/挑戦者・同級4位)
※藤井が環太平洋バンタム級王座を戴冠。
石井は柔道をベースに持ち、試合場全てを使う躍動感溢れるファイトスタイルが信条。今年5月に前王者・小野島恒太に判定勝利し、第11代環太平洋バンタム級王座を手にした。
対する藤井は長くパンクラスを主戦場に戦い、16年から18年にかけて6連勝をマーク。18年11月に修斗に舞台を移すと、毎回繰り広げられる激戦から“最も戦いたくない男”と称される。
今年1月には環太平洋バンタム級王座決定戦のチャンスを得るも小野島恒太に敗れ王座を逃した。前戦は5月で齋藤翼に判定勝利している。
1R、左ハイキックを蹴る石井のパンチに対して、藤井は右カーフキックを蹴りつつ、ダブルレッグでテイクダウンに成功。今度は石井が首投げを決める。スタンドへ戻り、石井はワンツーをヒットさせて、左ミドルやジャブと手数を出す。藤井は右カーフキックを蹴り込み、ワンツーを返す。
2R、石井が投げを決めるが、直ぐに立つ藤井はバックへ回ろうとする。金網際で入れ替わった藤井はスタンドバックへ、石井はアームバー!。
これを潰してディフェンスする藤井は、スタンドへ戻してフックを見舞う。石井はタックルを仕掛けるが、藤井はこれを切りつつ上から鉄槌を見舞う。バックマウント、リアネイキッドチョークと流れるように攻めるが、石井は何とかディフェンスして極めさせず、このラウンドを終える。
3R、石井が飛びヒザ蹴りで先制、ジャブでけん制しながらストレートを見舞う。藤井はタックルを仕掛けるが、切った石井は逆にシングルレッグを仕掛けて上になる。藤井は腕十字、三角締めと攻め続けるが、石井はパウンドで対抗。スクランブルから立ち上がった藤井。
スタンドに戻し、両者ともパンチで打ち合う。両者ともふらふらになりながら必死に打撃を出す。石井が左の蹴りを放ったところで試合終了となった。お互いに死力を尽くした戦いに会場からは大きな拍手が贈られた。
ジャッジはスプリット判定となり、2者が藤井を支持。藤井が念願の王座を戴冠した。マイクを持った藤井は「皆さんの前で勝つことが出来て良かったです。ただ疲れるな(笑)。どちらが勝ってもおかしくない、こういう試合が出来たのも石井選手のおかげです」とコメントした。